売買取引手順と契約書類
新築物件及び既存物件購入の一般的な取引手順と契約書類は次の通りです。
新築物件取引(未完成物件)
- 買主は、ディベロッパーに予約金(Booking Fee)を支払います。
この予約金は、売主が契約をキャンセルする場合は返金されますが、買主の都合によりキャンセルする場合は返金されません。
- ディベロッパーと物件購入予約(Surat Pesanan)を締結します。
その後、ディベロッパーは、支払いスケジュールを作成しますので、買主は、そのスケジュールに従い支払いを行います。
- 数日後、公証人立会にてディベロッパーと不動産売買契約(SPPJB:Surat Perjanjian Pengikatan Jual Beli)を締結します。
- 建物が全体の30%完成後、公証人立会にて不動産売買契約証書(PPJB: Perjanjian Pengikatan Jual Beli)を締結します。
- 建物が完成し、引渡しを受けた数年後、公証人立会にて不動産譲渡証書(AJB:Akta Jual Beli)を締結します。公証人は、不動産譲渡証書にもとづき政府に不動産登記申請を行い、約3ヶ月前後で不動産権利証が作成されます。
既存物件取引
- 買主は、売主が真の所有者か否かを不動産権利証書(SPPJB、PPJB、AJB)等で確認します。
- 買主は、売主に予約金(Booking Fee)を支払います。
この予約金は、売主が契約をキャンセルする場合は返金されますが、買主の都合によりキャンセルする場合は返金されません。
売主と買主で支払い及び物件引渡しのスケジュールを決定します。
- 売主と買主で売買契約(Kesepakatan Jual Beli)を締結します。
- 数日後、公証人立会にて売主と不動産売買契約(PPJB:Perjanjian Pengikatan Jual Beli)又は、不動産譲渡証書(AJB:Akta Jual Beli)を締結し、残金を支払います。
なお、PPJBの場合は、後日、ディベロッパーからAJBへの手続き通知があり、その後、公証人立会にて不動産譲渡証書(AJB:Akta Jual Beli)を締結します。公証人は、不動産譲渡証書にもとづき政府に不動産登記申請を行い、約3ヶ月前後で不動産権利証が作成されます。
新築物件及び既存物件取引において、AJB(不動産権利証)手続き前は、SPPJB又はPPJBのみとなりますが、いずれも不動産権利所有を証明する書類(権利証と同等)であることから、物件を第三者への売却することが可能です。